はじめての一人一台iPad授業。意外と戸惑う生徒たち。説明する内容と注意点
こんにちは,峰です。
今回は,私が数学の授業ではじめて一人一台のiPadの授業を使った時の失敗談や,そこから学んだことなどをお伝えできればと思います。
私が想像している以上に,「生徒はiPadを使用することができない」というのが正直な感想でした。
iPadを活用した授業内容
本校では電子黒板が設置された特別室と、1クラス分の貸し出し用iPadがあります。
私は2学期に高校1年生を対象に,2次関数の平行移動を「GeoGebra」で体験するという授業を行いました。(詳細についてはまた後日記事にできればと思います)
その時に生徒に必要になるiPadの技術としては,「GeoGebraの基本的な使い方」「関数の入力の仕方」「グラフの操作の仕方」と思い,電子黒板を使用しながら丁寧に伝えられるように事前準備を行っていました。
iPadを配り始める前に,以下のことを伝えました。
- 本日はグラフアプリを使用して,グラフを視覚的に観察すること
- はじめは順を追って説明するので,私と同じように動作させてほしいこと
- グラフアプリ以外を使用しないこと
この3つのルールを伝えた後すぐにグラフアプリを使用する予定でしたが,実は生徒はこの授業で初めてiPadを触ったということを授業中に知りました。
はじめての授業で教えておきたいこと
最近の高校生はスマホも持っているし,iPadの操作も何も問題がないのではないかと感じた方もいるかと思います。
まず生徒が戸惑ったのは,iPadでの入力の仕方です。
AndroidとiOSでは入力の仕方の違うため,Androidを普段使用していた生徒はまず入力でつまづいてしまいました。
授業内容にもよるかと思いますが,以下の内容が生徒がつまづいた部分でした
どれも使用したことがあればわかる基本的なことですが,一度も使用したことがない生徒にとっては知らなくて当たり前のことばかりでした。
iPadを活用した授業から学んだこと
結局,1時間で計画していた授業を終えることができず,生徒には申し訳ないことをしたと反省しております。
この授業を通して,iPadの活用などのICT教育は専門教科だけでは対応できないと痛感しました。
授業計画や内容を改善するだけでなく,校内での連携が必須だと思いました。
学校全体でICT教育を行う以上,
- 生徒がいつ初めてiPadを触るのか
- いつどのようなアプリを活用していくのか
- プレゼン発表の機会はいつ作り,どの授業で使い方をマスターするのか
などのこれらのことが校内で連携がとれて初めて,ICT教育が有効的にいきるように思います。
まとめ
今回は,「はじめてのiPadの授業で説明する内容と注意点」というテーマで書きました。
授業でiPadを活用する時には,生徒がiPadの基本的操作方法をどれくらい知っているのかを教師側が把握しておく必要があります。
そのためにも,最低でも以下の3つを気をつければスムーズに授業を行えるのではないかと思いました。
- 校内全体で生徒にiPadを使用する機会について連携を取る
- 基本的な操作方法を行う時間を作る
- 生徒が使用する際のルールを徹底する
私もまだまだ思考錯誤の段階ですが,この経験が少しでも多くの方に役立つと嬉しいです。
ご意見など,いつでもお待ちしております。