iPadを活用した授業実践!電子黒板とiPad一台でできること。カメラ機能を活用しよう!
こんにちは,峰です。
初めて電子黒板を使用した時は,これで何ができるのかなかなかイメージできませんでした。
試行錯誤しながら使ってみるうちに,特別なアプリを使用しなくても教師用のiPadが一台あるだけでできることが広がりました。
今回は,電子黒板と教師用のiPad一台でどのようなこととして,カメラ機能の活用方法をご紹介します。
実際に授業で役立っている使用方法をお伝えできればと思います。
これから電子黒板やiPadの導入を検討されている方,学校にICT環境は整っているものの何からやってみたらいいかわからない方を対象に記事にしました。
少しでもお役に立てたら嬉しいです。
電子黒板とは
電子黒板とは,パソコンなどの機器と接続することでプロジェクターの機能を備えつつ,電子ペンで自由に書き込みができる機械です。
プロジェクター機能だけを使うことも可能ですし,電子ペンの機能だけを使うこともできます。
電子ペンは,様々な色や太さで使用でき,消しゴム機能や書き込みを全て消去する機能があります。
基本的にはHDMIやDVIなどで接続できれば,パソコンやタブレットをはじめ,書画カメラやDVDプレーヤーなども接続可能です。
電子黒板にも種類やグレードがあり,2台連携することで違う映像を写せるもの,複数の電子ペンを用いて生徒が同時に記入できるもの,生徒のタブレットに黒板に写しているものを一斉配信できるものなど様々です。
今回紹介する「電子黒板と教師用のiPad一台でできること」では,iPadを用いて電子黒板によって写し,電子ペンで書き込むという基本的な操作方法のみとします。
電子黒板とiPadはAppleTVで接続しよう
PCなどはHDMIやDVIなどで接続する必要があります。
iPadも同様ですが,AppleTVを使用することで,PCとAppleTVをHDMIケーブルで接続し,AppleTVとiPadを無線で接続しワイヤレスの状態で使用することができます。
つまり,「タブレット → 無線 → AppleTV → HDMIケーブル → 電子黒板」という流れで投影できます。
この手法は電子黒板だけでなく,プロジェクターでも使用できます。
また,iPadではAppleTVが一番便利だと思いますが,Androidの端末でもAppleTVのような使い方ができるものとして,ChromeCastやAnyCastといった製品があります。
電子黒板とiPad一台でできること。一番便利なのはカメラ機能!?
生徒のノートを写そう!
AppleTVを用いてワイヤレスのままiPadのを使えることで,電子黒板に写した状態でiPadを持ったまま机間指導ができます。
説明しながら机間指導をしつつ生徒に質問を投げかけることもできます。
一番便利だと感じたのは,生徒のノートやプリントでの解き方を写真で撮ってすぐに写せることです。
黒板に問題をあらかじめ書いておき,生徒が黒板に書いて答え合わせをするといったやり方を教科によっては多く活用されている手法だと思います。
早く解き終わった生徒に当てることで,解くスピードが遅い生徒を待ったり,つまづいていた生徒のヒントになったり,その間に教師が机間指導したりと様々なメリットもあるかと思いますが,生徒によっては黒板に書くことに慣れておらず,字が汚い,時間がかかる,黒板のスペースが足りなくなって文字が小さくなって読みにくいことがあります。
これが電子黒板とiPad一台で解決です。
生徒のノートやプリントなどを写真で撮りその場で電子黒板に写すので,生徒が黒板に書く時間を考える必要はありません。
また読みにくい場合は拡大縮小が簡単にできます。
電子ペンを使うことで,写しているノートの写真の上から記入することもできます。
授業で生徒に発表させることもありますが,生徒は電子ペンを使うのが楽しいようで,喜んで発表してくれました。
教科書を写してみよう!
「写真を撮って写す」ということができるだけで,教科書を電子黒板に写してそのまま解説を書き込めたり,数学ですとグラフや図の注目してほしいところをすぐに見せることができます。
英語や国語の先生方は,文章をそのまま拡大して写し,そこに注釈を書くことでかなりの時間短縮になったと言っておりました。
また,前回の授業のまとめを写真で撮っておけば,その内容を授業のはじめに写すことで復習もすぐに行うことができます。
行事時の帰りのHRなどでは,その日撮った写真をすぐに見せて振り返ることも可能です。
プリント教材を写してみよう!
授業でプリント教材を作っている場合は,作ったプリントを写真で撮ってそのまま生徒と一緒に穴埋めをすることもできます。
どこに何を書けばいいのかわからないということがなくなり,またプリントに予め書いていたことを黒板に書く必要がないので,予想しているよりも早いテンポで授業が進みました。
考査テストの答え合わせや解説などもスムーズに行うことができました。
書画カメラとしても使える!?
iPadを固定するスタンドなどを活用すれば,簡単に書画カメラとして活用できます。
カメラを起動させて,手元の様子を写すだけでその様子が電子黒板に映ります。
教科にもよりますが,実験を行う場合など教師側の手元だけでなく,生徒が行なった実験の様子をリアルタイムで見せることもできます。
予め実験の様子を動画で撮っておいて,その様子を授業で見せたり,授業後に生徒にデータを共有している先生もおりました。
まとめ
今回は,電子黒板とiPad一台でできることとして,カメラ機能に着目し,生徒のノートを撮って写す,教科書を写す,書画カメラとして使用するなどの方法を紹介しました。
これができるだけで授業の時間に余裕ができ,生徒が話し合う活動や問題をいつもより一つ多く解くなど授業の幅が広がりました。
この経験が多くの方のお役に立てたら嬉しいです。